
なんとなく歯が黄色い気がするんだけど、原因は何なの? どうやったら白くなるの? と思う女性は多いもの。歯が黄色かったり歯並びが悪いと、印象がだいぶ変わってしまいますしね。
たいていの場合、多少黄色くても健康上は問題ないのですが、なかには早く処置をしないと大変なことに……なんてこともありますので、注意が必要です。
ということで、歯が黄色いと思って気になっている人向けのホワイトニングの方法と、歯に起こっている重大な問題についてお伝えしていきます。
この記事の目次
歯が黄色いのは象牙質が見えているから?
あなたもご存知かと思いますが、歯は自然な状態で真っ白ということはありません。
個人差がありますので、人によって黄色が強い人もいますが、雪のように白い歯は基本的にありません。
さて、歯について調べるとこんな画像を見たことがあると思います。
エナメル質で覆われた中に象牙質があり、その内側に歯髄(歯の神経)があるという図ですね。
エナメル質の色は半透明で象牙質の色は少し黄色がかった白(乳白色、クリーム色)ですから、まったく汚れのない歯が黄色っぽく見えるのは象牙質の色ということになります。
ただ、歯の表面に汚れ(歯の汚れはステインと呼ばれます)がついていることもありますし、年令を重ねるとともにエナメル質が薄くなっていることもあります。場合によっては酸蝕歯(さんしょくし)という歯が溶けている症状のこともあります。後述するとおり、酸蝕歯の場合、放置しているとどんどん剥がなくなってしまいすから要注意です。
歯が黄色く見える4つの原因
ということで、歯が黄色に見えるのには主に次の4つの原因が考えられますので、それぞれについて詳しく見ていきましょう。
- 歯が黄色く感じるけど、自然な状態
- 年令を重ねるとともにエナメル質が薄くなって象牙質の色が際立っていて黄色に見える
- 歯に汚れがついてしまって黄ばんでいる
- 酸蝕歯という状態になっていて歯が溶けている
歯が黄色く感じるけど、自然な状態
ホワイトニングしている人と比べると、どうしても自分の歯は黄色く見えてしまうもの。本人が気にしてしまっているだけということもありますので、あまり気にする必要はないと思います。
とはいえ、「気になる……」という人もいますから、その場合にはホワイトニングをすることになると思います。
ただ、簡単にできるからといって市販の歯を削るような商品は買ってはいけません。汚れがあってそれを落とすのならまだわかりますが、問題のない歯を削ってしまったら歯が消耗するだけですし、中の象牙質がより目立ちますからより一層黄色くなってしまうかもしれません。
年齢を重ねて黄ばんできている
このサイトを読んでいる方は20代から30代が多いですので、加齢とともに色が黄色いというのは考えにくいかなと思います。歳を重ねると黄色くなりがちというのは知っておいたほうがいいでしょうね。
こちらも気になるならホワイトニングをすることになると思います。
歯に汚れがついてしまって黄ばんでいたり茶色がかっている
歯に汚れがついてしまった場合には、こちらに対処法をまとめていますので、見てみてください。茶渋となっていますが、歯の汚れ(ステインといいます)全般に関しても対象法が書かれています。
歯の茶渋を取る方法とお茶を飲んでもつかなくする方法
虫歯かも? と不安になっている場合にはこちらをどうぞ。見分け方の目安をまとめています。
これが歯の茶色い点や線、シミの正体! 虫歯と汚れの見分け方と対処法
酸蝕歯という状態になっていて歯が溶けている
歯が黄色なと思った場合、酸蝕歯(さんしょくし)という状態になっていることがあります。酸蝕歯というのは酸性の食べ物や飲み物などによって歯が溶けてしまっている状態です。生活習慣病の1つとも言われるようです。
コーラを飲むと歯が溶けるとか骨が溶けるなんて話を聞いたことがあるのではないかと思います。口から飲んで骨が溶けるかは分かりませんが、歯に関しては直接歯にコーラが浸りますから、間違いなく溶けます。もちろん、ごくたまに少しのコーラなを飲むくらいなら問題はありませんが、1日中、ずっとコーラなどの酸性の強い飲み物を飲んでそのままという状態だとしたら、酸蝕歯になる可能性はだいぶ高くなると思います。
生活習慣病の1つと言われるほどですから、実際に生活習慣によって引き起こされているわけですし。
ホワイトニングするには?
ホワイトニングする方法はたくさんあります。こちらの記事では茶渋を取るための方法としてホワイトニングに関してまとめていますが、やり方や費用、期間などはそこまで大きく変わることはありませんので、参考にしてみてください。
歯の茶渋を取る方法とお茶を飲んでもつかなくする方法
酸蝕歯かも? と思ったらこれらに当てはまるかチェックしてみましょう
こちらの動画では大口弘歯科クリニックの大口先生が酸蝕歯について話をされています。それによると、酸蝕歯の症状として次のポイントを指摘しています。
- 歯が黄色になってきた
- 歯と歯の間に白いのがプツプツと見えてきた
- 歯頸部(歯と歯茎の境目)がへこんでいる
- 歯の先端が平らにっなんて光っている
また、酸蝕歯になりやすい人に見られるこんな特徴があるとしています。
- 果物が好きな人
- 歯磨きが力強い人
- 赤ワイン好きな人
- あまりかまない人(唾液の少ない人)
当てはまる症状や生活習慣があるのなら注意が必要かもしれませんね。
酸蝕歯かなと思ったら
歯医者さんに行くのが一番ですが、自分でもできることをやっておくのもいいと思います。
酸蝕歯は酸で溶けてしまっているのが原因ですから、酸性の食べ物や飲み物を避けるか、口に入れたらすぐに中和するのがいいでしょう。
炭酸飲料、スポーツドリンク、ワイン(赤も白もロゼも酸性)、酢を使った料理や飲み物をよくとるようなら控えるか、口にした後にすぐに水ですすいだり、舌で歯をなぞるようにぐるっと一周させたりするなどして唾液をたくさん出して中和させることが大切になります。
まとめ
少しでも気になるなら歯医者さんに行くのが確実ですね。
定期的に歯医者さんに通っている人はそのタイミングでいいと思いますが、そうでない場合には、これを機会に歯医者さんに行くのはお勧めです。
見えない部分が虫歯になっていることもありますし、歯周病の原因となる歯垢(プラーク)が溜まっているなんてこともあります。普段、歯磨きのときに歯ブラシしか使っていないなら、まず間違いなく歯垢が残っていると思います。歯と歯の間は普通の歯ブラシでは物理的に無理がありますからまず磨けません。
症状が出てからでは遅くなってしまうことがよくあるのが歯の病気(歯の2大トラブルは虫歯と歯周病)。
端を削って直せばいいんでしょ? なんて思っていると相当痛い目に遭いますので歯医者さんには定期的に行くのがお勧めです(身体的にも経済的にも……)。