
気付いたら歯に茶色い点や線、シミが……。一度、気になってしまうとずっと気になってしまうもの。口を開けたときに目立っていると思うと、一刻も早く落としたいですよね。特に前歯は目立ってしまいますからなんとかしたいもの。
でも、毎日歯を磨いているのに取れない……。もしかしたら虫歯? と何かと不安になるとおもいますので、ただの汚れなのか、虫歯なのか、どうしたらいいのか? といったことをお伝えします。
この記事の目次
歯の茶色い汚れの正体は?
汚れか虫歯のどちらかです。場所にもよると思いますが、目立つところにあるケースはたいていが汚れではないかと思います。
というのも、厚生労働省が運営するe-ヘルスネットによると、ほとんどの虫歯が次の箇所から発生しているとされているからです。
- 奥歯の表面の溝(上の歯と下の歯で噛み合わせる部分)や前歯の裏側のくぼみの部分
- 歯と歯の間
- 歯茎に近い部分
ですから、茶色い点や線、シミがそれらの箇所でない場合には、虫歯の可能性は低く、汚れである場合が多いと言えますね。
歯の汚れなのか虫歯なのかを判断する方法
ちゃんと判断するには歯医者さんに行くのが一番なのは言うまでもありませんが、気になってしまうと思いますので、見分け方の一例を挙げておきます。
歯のどの場所に茶色いシミがあるか?
先ほどもお伝えしましたように、虫歯は発生しやすい場所がありますので、どこに茶色い点や線、シミがあるか見てみましょう。
こちらは、はしもと歯科さんによる虫歯の映像ですが、こんな感じになっていたら要注意。
初期の進行中の虫歯は茶色や黒ではない!?
虫歯=黒い歯というイメージかもしれませんが、実は初期の虫歯は濁りのある白。虫歯が少しずつ進んでいくとどんどん色がつくようになって黄色がかっていって茶色、黒というような過程となるケースが多いようです。
ですから普段から歯を見ていて白いのに色がついてきたなという場合には、虫歯の可能性がありますね。
色がついているかどうかからは少しズレますが、注意したいのは、白い点や線、シミが虫歯のこともあるのに黒くないから大丈夫と思ってしまう点でしょう。
凹んでいる(穴になっている)
こちらの大手町デンタルクリニックさんの動画にあるような場合には、茶色いの虫歯です。色とともに少しくぼみがあるのが分わかります(この静止画として表示されている歯は削った後の画像ですが、削らなくてもこのように凹っていたり穴が空いていたりするケースがあります)。
この歯には虫歯があると思いますか?
こちらの写真を見ると茶色になっているところがいくつかあります(写真掲載にあたっては、本人の許可を得ています)。そのうち、どれが汚れでどれが虫歯か分かりますか?
正解は、全部汚れです。虫歯はあるにはあるんですが、一番奥の歯とその手前の歯の間など、この写真では見えないところにあります。
この写真に見られるような茶色い線や点、シミなどは汚れと考えて良さそうに思いますが、先ほどもお伝えしてたとおり素人判断は危険です。気になったら歯医者さんに行くのがいいですね。
汚れの場合にはどうしたら取れるの?
汚れのように思えるなという場合には、こんな方法で取ることはできます。他にも汚れがつきやすい飲食物などの原因や予防の方法なども書いていますので、読んでみてください。
虫歯の場合は?
当然ですが、虫歯かなと思ったら歯医者さんにいくのが確実です。
ただの汚れだと思ってもいて、普段の生活からそうなってしまっているわけですから、歯に良いことをしていない可能性があります。
なので、いずれにしても歯医者さんに行くのがいいでしょうね。細かいところまでは絶対に分かりませんから、定期的に見てもらうのが一番です。
虫歯の治療には回数に限度があります
虫歯の進行度合いはCO、C1、C2、C3、C4というような形で表現されるのはあなたもご存知かと思いますが(ちなみにCOのOはCゼロではなくアルファベットのオーです)、COの段階なら虫歯は削らなくても治ることが分かっています。
ですから削るのが怖くて……なんて言っていると、せっかくの治るチャンスをみすみす捨ててしまい、歯を削らなくてはならなくなることも。
歯を削るなんてことになると、きれいに治療するのが難しくなるケースもあります。状況によりますが、保険適用の銀歯をつけるとなるとそれなりに目立つもの。
奥歯なんて目立たないと思ったら大間違いで、笑ったときにチラッと見えてしまうんですよね。じゃあ白い色の詰め物とか被せ物にすればいいじゃないと思うかもしれませんが、その場合、保険適用外になることもあります。白くて目立たいセラミックにした場合、数万円は飛ぶと思ったほうがいいです。大きさによっては10万円を超えることもあります。
それに、虫歯は一度なってしまったら治療後に再発することが多くなるものです(二次カリエスと呼ばれます)。詰め物と歯の間に隙間ができることがよくあって、そこから虫歯になってしまうケースです。そうするとまた削って治療という形になりますが、そう何度も歯は削れませんよね。削っていくうちに、やがて自分の歯がてくなってしまうことになりますから、虫歯は甘く見ないほうが賢明です。健康な歯でいられることが一番ですから。
まとめ
歯の表面についた茶色い点や線、シミは汚れであるケースが多いとは思いますが、虫歯の可能性ももちろんあります。今回はあくまで不安な気持ちを処理するためのお話ですから、違和感を感じたら歯医者さんに行くのが鉄則でしょう。