
男性よりも女性に多いむくみ。朝は普通にはいていたブーツも仕事から帰ってくるときはなんだかきつい、なんて経験は誰でもあると思います。ただ、足はまだ見えないので、外見上はまだマシだとは思いますが、問題は顔。朝起きて鏡を見たら、そこにはむくんだ顔をしたワタシ・・・なんてこともまた、誰でも経験したことがあるのではないでしょうか?
時間のない朝、顔がむくんでしまったら、どう対処すればいいのでしょうか?その方法と予防策をまとめました。
むくみの原因は?
むくみは、大きく2つに分かれます。健康には大きな害のない一時的にむくみと、病気の症状として現れるむくみです。
病気の症状としてのむくみの場合は、病院へ行ってください。見分ける方法としては、次の6つをチェックしてみることです。
病気の症状としてのむくみかどうかの目安
- むくみが一日中持続するか?
- むくみが何日も続いているか?
- 急に体重が増えた?
- 顔やまぶたがむくむか?
- 尿の出が悪いか?
- 坂道や階段で息が切れる、疲れやすい
病気の場合は病院で治療するのが一番ですので、ここでは、美容にも影響する健康な人でも起こる一時的なむくみについての原因をまとめます。
そもそも、むくみって何?
そもそも、むくみってなんなんでしょうか?むくみは、血液中の水分の一部がたまってしまうことで、その部分が膨らんでしまう現象です。血液は本来なら滞りなく体を循環しているのですが、何らかの原因によって滞ってしまうことがあります。また、体に余分な水分がたまっているときも、その水分がむくみにつながります。
むくみの原因は?
では、何が原因となってむくみが出るのでしょうか?
タニタが運営しているからだカルテに分かりやすく書かれているので、そのサイトを参考にまとめます。まずはざっくりとまとめると以下の5つがむくみの原因になります。
以下、詳しくみていきましょう。
原因1:生理前
生理の1週間くらい前になると、体が水分をため込もうとする働きが起こります。そのため、余計な水分が体に残ってしまい、それがむくみにとつながります。
原因2:冷え性
血流が悪いと、うまく血液が流れません。なので、それだけ血液の水分がたまってしまい、むくみの原因になりやすくなります。冷え性は血流が悪くなることで発生しますから、むくみの原因となるわけです。
原因3:同じ姿勢や体制を続ける
足がむくんだときのことを思い起こしてもらうと分かりますが、立ち仕事をしていたり、ずっと同じ姿勢でいたりすると足はむくみます。これは、足の筋肉をずっと使っていますから、足から心臓に向かって血液を押し出す力が弱くなってしまうためです。それたけ血流が悪くなりますから、むくみにもつながっていくということです。
原因4:塩分の取り過ぎ
塩分を取り過ぎると、体は塩分濃度を下げるために水分をため込もうとします。なので、生理前と同じように余計な水分が体に残ってしまい、それがむくみにとつながります。
原因5:お酒の飲み過ぎ
お酒を飲むと利尿作用が働き、アルコールの分解に水分が必要になるので、たくさんの水が必要になります。はじめのうちは水分の必要量と体に取り入れる量がうまくバランスのとれた状態なのですが、だんだんとお酒が進んでいくうちに、そのバランスが崩れてしまうようです。結果として、過剰な量の水分をとってしまうことになり、それがむくみにつながるようです。
顔のむくみの解消方法
お酒を飲んだ後などに起こる一時的なむくみは、大きく2つの原因があります。それが、過剰な水分と血行不良です。なので、その2つを解消させられれば、むくみがなくなるということになります。
食べ物、飲み物で余分な水分を出して、むくみを解消する解消
まずは、むくみの原因の1つである過剰な水分を体の外に出す方法です。
カフェイン、カリウムをとる
有効なのは、利尿作用のあるカフェインやカリウムを体に取り入れることです。カフェインを含むものといったらコーヒーや緑茶が代表的ですね。カリウムはプルーンやバナナ、リンゴなど果物に多く含まれています。
ビタミンB群をとる
そして、水分の代謝をよくする働きのあるビタミンB群も有効です。ビタミンBは「群」とつくように1つだけではありません。B1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンの8つでビタミンB群と呼びます。それらをまとめてとる必要があります。なので、食べ物ばかりでなくサプリメントなどでも補うといいかもしれませんね。
クエン酸をとる
疲労回復に役立つクエン酸をとると代謝が高まりますので、むくみに有効です。梅干しやレモンなどの柑橘類を食べましょう。
血行を良くすることでむくみを解消する方法
むくみのもう1つの原因である血行不良。それを解消するためには、寒暖の差をつけたり、マッサージやツボ押しが有効になります。
蒸しタオルと保冷剤タオルを交互に当てる
寒暖の差をつけるというのは、サウナに入って水風呂につかるのと同じようなことをするということです。なので、例えば、むくんだ箇所に蒸しタオルなどをあてて、しばらくしたら冷やす、ということを繰り返すと効果的です。冷やすのには、保冷剤などがあるとやりやすいです。これは、特に、顔のむくみに役立つ方法です。
むくみ解消マッサージ
顔のむくみをとるためるマッサージはこちらの動画を見ると分かりやすいです。血液、リンパの流れがよくなり、余分な水分が流れるようになります。
むくみに効くツボ
そして、血行を良くする方法として効果的なのがツボ。比較的押しやすいツボとして、お灸で有名なせんねん灸のサイトから曲池(きょくち)と合谷(ごうこく)というツボをご紹介します。
曲池。
手のひらを上にして、肘を曲げると、肘の内側に横じわができます。その横じわの線上で、親指側の先端にあります。(両腕)合谷。手のこうを上にして、親指と人さし指の付け根のあいだを指で押すと痛みのあるところです。(両手)
ツボは指で押して刺激します。イタ気持ちいい程度がちょうどいい強さ。息を吐きながら押し、息を吸いながら手を離すのが、ツボを押す時のコツ。1回当り3~5秒ぐらいを目安に、1ヶ所につき3~5回ほど繰り返し押します。
事前にむくみを防ぐ予防法
どうせなら事前にむくみを予防しておければ、それにこしたことはありませんよね。
お酒を飲んだ翌朝に顔がむくんでしまう人が多いと思いますので、楽しくお酒を飲みつつも、翌朝、むくまないようにする方法をご紹介します。
まずは、お酒を飲み過ぎないことが一番、また塩分が多くならないようにしたいので、塩分の多い濃い料理は控えめにしたいところ。ですが、お酒が好きな人はなかなか難しいものですよね。
カリウムやビタミンB群、クエン酸をとる
そこで、むくみ解消法のところでも触れましたが、利尿作用のあるカリウムや水分代謝を高めるビタミンB群を大目にとっておくようにしましょう。お酒のつまみや食事にちょっとした工夫をして、カリウムの多い野菜類や海藻類に果物、ビタミンB群を多く含む緑黄色野菜、豚肉、ゴマなど。そして、クエン酸を含むレモンや梅干などもとっておきましょう。
寝る前にトイレに!
お酒を飲んだ後は、寝る前にトイレに行って余分な水分を出しておきましょう。
頭はできるだけ上に
普段の生活では、顔は高い位置にありますから、水分は足に比べれば、たまりにくくなります。でも、寝ているときは顔の位置は日中と比べて低くなってしまいますので、その分、水分がたまりやすくなります。ですので、できるだけ顔の位置を高くして眠るようにすると、むくみの予防につながります。
カフェインは??
カフェインも利尿作用があるという面ではむくみにはいいと思いますが、夜に飲むと眠れなくなってしまうこともありますので、あまりお勧めはしません。ちなみに、カフェインは口にしてから20分で吸収され、2時間は残ります。
まとめ
以上、顔のむくみの原因と解消法、予防法でした。朝の顔のむくみは緊急事態ですから、できるだけ予防したいものでね。なかなか全部は実践できないかもしれませんが、できる範囲でいいので、実践してみてください。